通勤雑記〜長距離移動で思うあんなことこんなこと

通勤のとき見たり聞いたり感じたりしたあれやこれやを綴っておこうかなと

点字ブロック

こちらはとある駅。東京メトロからJRへの乗り継ぎで歩く通路です。沢山の女性が前を歩いています。

f:id:commuter-10ru:20191202200206j:image

こんなこと言っては悪いのですが、みんな歩くのが遅いのでどーっと追い越したいのですが、左側は反対から来る人たち、そして右は追い越せそうでできないこの微妙な隙間。なぜ壁から距離を取って歩くのか。右に寄ってよ右に。そうすれば左から追い越せるのに。と、鈍い私はずっと思っていました。

皆さんはもうお気づきかと思いますが、最近、その理由に気づきました。そう、通路の床。点字ブロックが敷いてあります。皆さんこれをよけているようなのです。

この点字ブロックの凸の高さってどのくらいなのでしょうか。

調べてみると、点字ブロックには、一時停止位置を促すポツポツの警告用点字ブロックと移動方向を示す線の並んだ誘導点字ブロックがあって、どちらも突起の高さは5~6ミリということです。

点字ブロックの種類・設置基準・寸法規定(JIS規格)www.kentiku-nabi.com

点字ブロックの種類・設置基準・寸法規定(JIS規格)

数字だけ見ればよけるほどでは無さそうで、実際、最近通勤をスニーカーにした自分はぐんぐん進んで行けるのですが、目の不自由な人がきちんと認識できるようそれなりの高さのはずだし、女性だとヒールが引っかかったり、男でも硬い革靴の底が取られると、足を挫いてしまうかも知れません。

 

また、反対方向に歩くときは、追い越しに苦労しなかったのは、通路の片側にしか敷かれていないからです。この通路は右側通行になっています。点字ブロックも左右両方向に2列ないと、この写真だと向こうから視覚障害の方が来たら衝突してしまいそうです。よけてあげれば良いのですが、スマホながら歩きも増えているし。。

 

ところで、通勤電車でラジオを聴いていたとき、今日は何の日というコーナーで、「点字ブロックの日」と紹介されていたことがあります。3月18日です。今や世界中で使われている点字ブロックはなんと日本の岡山県発祥だそうなんです。

点字ブロック豆知識 社会福祉法人岡山県視覚障害者協会www.ossk-33.jp

点字ブロック豆知識 社会福祉法人岡山県視覚障害者協会

たまにですが視覚障害の方が、杖の感触を頼りにブロックの上を歩いているのを見かけます。大事な道標なのですね。

しかし障害のない者の意識は低くて、街なかでは自転車を止めて通せんぼしたりする光景も。駅のホームでは端ギリギリに設置してあって、視覚障害の方をここを歩かせるのかってハラハラしています。転落事故も相次ぎましたよね。なぜホームの中心を通って、ドアの位置に枝分かれする様に敷かれないのでしょうか。駅のアナウンスでは「黄色いブロックまで下がってお待ち下さい」などと、目印みたいに扱われています。

早くホーム柵が設置されると安心です。